この作品は、私が幼少を過ごした沖縄県宮古島の動植物や文化をスケッチし、ダイアグラムのように再構成するといった試みを行う『Island of collage』というシリーズの作品です。断片的なイメージを繋ぎ合わせ、一望することで、それまで隠されていた物語を浮かび上がらせたいと考え制作しました。
「花扇風機」は海風や台風に吹かれながらも、たくましく咲き誇り散っていく花々を描いたものです。
「果物網」は色彩に目が引かれがちなトロピカルフルーツの形に着目し、鋳造した金属のチャームのような表現で描き、幾何学的な網目に配置することで形のリズムを感じてもらえるように演出しています。